初公開!砂栽培の初期費用の全て|農地一反分の全設備で1800万円(ハウス3棟分)

砂栽培の初期費用
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砂栽培に興味を持たれたあなたは、どのくらいの初期費用が必要か気になっているのではないでしょうか。
高額な投資になりますので、検討材料として初期費用と必要な設備は絶対におさえておきたいところですよね。

そこでこの記事では、5年前から三反以上の農地で砂栽培を営農している農地コンシェルジュが、次の2つのことを丁寧に解説します。

(1)砂栽培の初期費用の目安
(2)必要な設備とその選び方

 

農地コンシェルジュで実績のある7年回収モデルです。
【※ 初期投資÷(農業収入-農業経費)】

この記事を読めば、砂栽培の具体的な検討ができるようになります。
砂栽培は、障がいのある方も大活躍できる非常に魅力的なモデルです。

なお、この記事でご紹介する金額は、初期費用の概算の目安です。
農地は一つとして同じ条件はありませんのでご参考程度にお役立て下さい。

また、新規就農の方には次のような補助金もありますのでぜひご参考にしてください。

 

1. 砂栽培の初期費用の概算は農地一反当り1,800万円(ハウス3棟分)

砂栽培システム一式

この章では、砂栽培の設備をあなたの農地に導入するために必要な初期費用と、その内訳を具体例とともにご紹介します。

すべて一般的な土地形状の農地一反(1,000㎡)を基準に計算しています。

1-1. 砂栽培の初期費用の目安は一反当り1,800万円

まずは、ざっくりと初期費用の全体像をご紹介します。
砂栽培の設備は、次の3つで構成されます。

(1)ビニールハウス
(2)高設ベッド(砂で作物を育てる最重要部)

(3)周辺設備(灌水装置・換気扇などの環境制御装置)

これらを一からすべて導入した場合を考えてみましょう。

具体例として、一反(1,000㎡)に砂栽培システム一式(ハウス3棟分)を導入すると初期費用として1,800万円が目安になります。

初期費用の内訳はこのようになります。

 

農地一反に3棟分の設備を導入した場合

(1)ビニールハウス:800万円
(2)高設ベッド  :800万円
(3)周辺設備   :200万円

初期費用合計(目安):1,800万円

もちろん既存の設備を活用するなら、その分安くなります。

一方、豪雪地帯や台風被害の多い地域はビニールハウスの強度が求められるため、より高くなります。
また、促成栽培で暖房設備などを入れる場合もさらに高くなります。

それでは、内訳を細かく見ていきましょう。

1-2. ビニールハウス|800万円(3棟分)

ビニールハウスは農業用の一般的なものを使用します。
雪が少ない奈良県の場合でビニールハウスの費用の目安は800万円です。
(※ただし耐風性、耐雪性やオプションによって大きく差がでます。)

現在ビニールハウスをお持ちなら、それを使用して無駄な導入費用を避けましょう。
ただし、換気扇や巻き上げ装置など必須の設備がありますので、使用しているビニールハウスに付いてない場合は後付け可能か確認が必要です。

ビニールハウスの価格について詳しく知りたい方は、次の記事を参照ください。

1-3. 高設ベッド|800万円(3棟分)

 

高床式の画像

高床式のベッド

高設ベッドの費用の目安は、800万円です。

高設ベッドの幅は、作物によって異なります。
日当たりや風通しが重要な作物は、作物の間隔を考えてベッドの幅を決めます。
密集して栽培できる作物であれば、狭いベッドで何列も植えることができます。

通路幅(ベッドの間隔)は、移動や作業のし易さを考えて決めましょう。

障害者の方が車イスで作業される場合は、通路幅も十分確保しましょう。
またベッドの高さも重要になります。
車イスでもベッドの真ん中まで手が届くよう、計算して高さを決めましょう。

【参考】農地一反でのレイアウトの一例

「農地コンシェルジュ」での農地一反でのレイアウトの一例をご紹介します。

高設ベッドのレイアウト

拡大図は下記になります。

高設ベッドのレイアウト(拡大図)

【農地一反(1,000㎡)でのレイアウト】

ハウス面積 : 間口8m×奥行35m×3連棟
ベッド面積 : 幅1.3m×長さ32m×4列(※)×3連棟=499.2≒500㎡
※ハウスの間口が8mに対し、ベッド幅が1.3m、通路幅65cm(収穫カゴが通れる幅)を確保すると、4列並べることができます。

実際に見積りを依頼する先は、イチゴ等の高設栽培の設計実績のある業者が良いでしょう。

依頼する際は、次の点を確認しましょう。

(1)強度計算で「砂+水」の総重量で計算してくれるか
(2)地震対策をしてくれるか
(3)防錆処理をしてくれるか
(4)誘引の必要な作物を栽培する場合は、棒や紐を設置できるか

また、自分で単管パイプを組んで自作しようとお考えの方は、次の内容も参考にしてください。

【高設ベッドの平米当りの重量】
砂の厚さ : 10cm(0.1m)
飽水状態(水をたっぷり含んだ状態)の砂の比重 : 約2.0t/㎥
平米当りの砂の重さは、
1m×1m×0.1m×2.0t/㎥=0.2t/㎡=200kg/㎡
となります。
これにベッドそのものの重量と耐震性を加味してください。
(※最上部に重たい砂を積んでいますので、耐震性も重要になります。

なお、ご自分で設計される場合は、あくまで自己責任です。

1-4. 周辺装置|200万円(3棟分)

周辺装置は主に換気装置と灌水装置があり、費用の目安は200万円です。

ただ、周辺装置の金額は次の選択肢により大きく変動します。

(1)栽培する作物によっては暖房装置が必要になるか
(2)井戸があるか水道水を使うか、あるいは井戸を掘るか
(3)水量は潤沢か、いったん貯水タンクが必要か
(4)換気扇やタイマー用の電気はあるか、電気工事は必要か

詳細については、次の章で詳しく説明します。

2. 周辺設備の詳細情報

この章では、必要となる周辺設備や材料を一つずつ説明します。

砂栽培は、環境を管理することで安定した出荷が可能となります。
もちろん、「砂」も重要なパーツの一つです。

この章を読めば、あなたが砂栽培を始めようとした場合に、必要な周辺設備を検討できるようになります。

2-1. 換気扇は棟ごとにつける|100,000円×棟数

換気扇

【費用】 換気扇の費用の目安は1台100,000円です。

【解説】 砂栽培にとって換気扇は必須です。

連棟の場合は棟ごとにつけることをお勧めします。
反対側には電動シャッターも必要です。

また温度センサーとタイマーによる自動オンオフもあると良いです。

ビニールハウスが長い場合は、真ん中に循環扇をつけると効果的です。

2-2. 側面の巻き上げ機も必要|風の強い地域なら谷換気も効果的で20,000円×面数

巻き上げ機

【費用】 側面の巻き上げ機は、手で回せるところで10,000円です。
谷部で手の届かない巻き上げ機は、延長器具も必要になり20,000円です。

【解説】 側面に巻き上げ機があると、効果的に換気できます。
また連棟であっても風の強い地域なら谷換気も効果があります。

風のあまり吹かない地域であれば、換気扇と併用して換気しましょう。

2-3. 砂は種類があり立米単価10,000円/㎥|ただし運搬費に注意

 

高床式砂栽培の砂のアップ

砂栽培に用いている砂

【費用】 砂の立米単価(1㎥)は10,000円/㎥です。

ただし、運搬費に注意が必要です。
10tダンプで1回30,000円かかります。
もし道が狭かったり接道していない場合は、さらにコストがかかります。

【解説】 海砂、川砂、山砂のそれぞれの特徴をまとめました。

(1)海砂

浜辺や海底から採取します。
安価ですが、塩を含んでいるので除塩処理が必要になります。

(2)川砂

粗くて、何も含まれていません。
砂栽培に向いています。
ただし、河川維持のため採取が規制されていることが多いです。

(3)山砂

養分が少し含まれています。
ただ、それは砂栽培にとっては不要のものです。

【選び方】 砂は「建材」のため建設土木関係の業者から仕入れます。

砂はコンクリートに混ぜて使うものなので、「建材」として売られています。
そのため、建設土木関係の業者から仕入れることになります。

自分で調達することもできますが、運搬のことを考えると業者に手配すべきでしょう。

【参考】一反(1,000㎡)で使う砂の量は、2tトラック50杯分!

 

ビニールハウスの間口8m×奥行35mでその中に高設ベッドが4列並び、それが3連棟あるとします。
高設ベッドの面積は、幅1.3m×長さ32m×4列×3連棟=499.2≒500㎡です。
砂の厚さを10cm(0.1m)とすると、砂の量は約50㎥です。
2tトラックで運搬できる砂の量は1㎥なので、2tトラック50杯となります。

運搬コストを含めトータルで考えて、調達方法を検討しましょう。
砂

2-4. 水の調達|井戸を掘るなら500,000円、それが無理なら水道水

井戸

【解説】 井戸があるならそれを使いましょう。

【費用】 無ければ井戸を掘るのも選択肢の一つです。
業者に頼めば給水設備とセットで500,000円です。

なお、給水設備には不純物を取り除くフィルターが必要です。
井戸水に「金気」が含まれている場合は、さらに専用フィルターが必要です。

フィルター

「金気」とは井戸水に含まれる鉄分のことです。
空気に触れると錆びて赤茶色になります。
「金気」を含んだ水をフィルターを通さずに灌水チューブに流すと、排出弁が詰まります。
灌水装置の寿命を縮めてしまうので、注意しましょう。

【解説】 井戸水が無理であれば、水道水を使うことになります。

【費用】 水道代は季節により変動し、一反(1,000㎡)当り月10,000~30,000円でしょう。
あわせて下水道料金もとられます。
大量に水が必要な作物の場合、コスト面では厳しいかもしれません。

なお、水道水は不純物が少ないのでメンテフリーです。
フィルター無しにそのまま使え、灌水装置へのダメージの心配もありません。

【選び方】 井戸水か水道水かはコスト&メンテの両面から検討しましょう。

2-5. 灌水装置|タイマーは多チャンネルがお勧めで500,000円

灌水装置

【費用】 灌水装置は、液肥タンクと液肥混入器、タイマー、灌水チューブからなり、500,000円です。

【解説】 井戸の水量が不安定な場合は、貯水タンクに一旦貯めて使用します。
水道水を使用する場合でも、大量の水を一度に使うと水圧がさがるので貯水タンクがあると水量が安定します。

液肥混入器は、水と液肥を一定の濃度で混ぜ合わせるのに使用します。

【選び方】 濃度は1,000倍を基本に、季節によって800倍から1,250倍の幅で設定変更します。
設定できる濃度にどの程度の幅があるかを確認しましょう。

タイマーは多チャンネルがお勧め

タイマー

【解説】 タイマーは、灌水装置だけでなく換気扇にも使用できます。

【費用】 多チャンネルのデジタル式で100,000円です。

【選び方】 タイマーは多チャンネルのものをお勧めします。

確かに同じ作物を育てるのだから1チャンネルでも良いのでは?と考えるかもしれません。
しかし、チャンネル数が多ければ水不足を解消できます。

1チャンネルしかなく全部のベッドに同時に灌水すると、タンクの水が一気になくなります。
それを避けるにはベッドごとにずらして灌水する必要があります。
多チャンネルであれば、ベッドがたくさんあっても順番に灌水していけば水の減りが緩やかです。

もちろん換気扇にも使えます。

デジタル式であれば1台で16チャンネルまで増やせるものもあります。

規模に応じて検討ください。

2-6. 電気の手配|もしなければ電柱を建てるところから

電柱工事

【解説】 換気扇や灌水装置などを動かすのに電気が必要です。

接道していれば近くにで電柱があるので、容易に電気を引くことができるでしょう。
しかし、そうでないなら電柱を建てるところからはじめなければなりません。

必要であれば、地域の電力会社に確認しましょう。

2-7. 育苗台(リーフレタスの場合)|栽培面積の1%程度を確保

 

育苗エリア

リーフレタスの育苗台です。毎日2トレイずつ植えています。奥に行くほど育っているのがわかります。

【解説】 リーフレタスの場合、育苗する場所が必要です。

デリケートなので地面ではなく、台の上で育苗する方が良いです。

【費用】 面積は栽培面積の1%程度あれば大丈夫です。

手で灌水するので、シャワー装置が必要です。

2-8. 作業スペース|パック詰め等の出荷作業に使用

パック詰めしたレタス

鮮度を保てるようパックに詰めます。

【解説】 多額の投資をしてシステマチックに農業をしたいなら、出荷作業ができるスペースも確保しましょう。

鮮度が命の作物なら、できるだけ収穫場所から近い場所にスペースを設けましょう。

リレー栽培なら毎日使用するので、ムダなスペースにはなりません。

2-9. 冷蔵庫|在庫を持ったり出荷調整をしたいなら必要でコンテナ型なら500,000円~

冷蔵庫

【費用】 コンテナ型冷蔵庫で500,000円~です。

【解説】 在庫を持ったり出荷調整をしたいなら冷蔵庫が必要です。

直販をしていると急な注文や収穫しない日の出荷もあり得ます。
注文を取りこぼさないためにも、冷蔵庫があると助かります。

農地コンシェルジュの場合、リーフレタスのリレー栽培で毎日コンスタントに収穫しています。
それでも受注の増減の波に対応するためには、冷蔵庫が必須です。

【選び方】 コンテナ型であれば、棚を置いたりエリアを自由にレイアウトできます。
「本日出荷予定」「明日出荷予定」などのようにわけて保管するとよいでしょう。

砂栽培導入を機に、出荷までの進め方を再構築してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事では次のことを説明しました。

(1)砂栽培の初期費用の概算
(2)必要な設備とその選び方

砂栽培に必要な設備とその概算がおわかり頂けたかと思います。

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