図解でわかる農薬の希釈倍率・倍数と早見表|計算方法と注意点も解説

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農薬を使おうとお考えのあなたは、ひょっとして次のことでお困りではありませんか?

・農薬のボトルと計量カップを手にしつつも、ラベルの文字の細かさに思わず手が止まってしまった。
・この作り方で本当にいいんだろうか?と毎回不安に思っている。でも特に大きな問題が起こってないので、まあいいかとそのまま散布を続けている。
・そもそも算数や理科が嫌いだ。希釈倍率だとか何倍に薄めるだとか、何のことだかサッパリわからん。

お困りになるのももっともです。
農薬に関することは本当に細かく決められていて、すべてを正しく把握するのはなかなか大変なことでしょう。

しかし、農薬は農薬取締法で厳しく規制されています
勝手な判断で使うことは許されないのです。

そこでこの記事では、次のことをご説明します。

(1)農薬の正しい希釈倍率・倍数での作り方
(2)農薬を正しく作るために必要な基礎知識
(3)農薬の正しい作り方の流れを6つのステップで解説
(4)農薬の用法・容量を間違えた場合のデメリット
(5)スマホアプリ「農薬希釈くん」の使い方と注意点

確かに、農薬に関する注意事項はたくさんあります。
しかし、ポイントさえ押さえれば、それほど難しいものではありません。

最後まで読めば、今までモヤモヤしていた農薬の作り方について、不安がスッキリすることでしょう。

目次

1. 農薬の正しい希釈倍率・倍数での農薬・水・希釈液の量の求め方

この章では、農薬を正しい希釈倍率・倍数でつくるための、農薬・水・希釈液の量を求める方法を説明します。

例えば2000倍に薄めたものを25L作りたいと思っても、なかなかピンとこないでしょう。
それでいて、間違った濃度で散布してしまうと大変なことになります。

この章を読めば、適切な量の希釈液を過不足なく作れるようになります。

なお、この記事では、農薬に関する言葉を次の意味で使用しています。

内容
農薬 希釈する(薄める)前の原液です。
液体以外にも、粒剤(粉)もあります。
水のイメージ図 希釈する(薄める)のに使用する水道水井戸水です。
希釈液 希釈した(薄めた)後にできた液剤です。
これを噴霧器などに入れて、農場に散布します。

この3つは次のような関係にあります。

希釈イメージ図

1-1. 必要な農薬の量がわかる早見表|希釈液の量が決まっている場合

下記の図は、作りたい希釈液の量が決まっている場合の、必要な農薬の量がわかる早見表です。 早見表

倍数のイメージがわきにくい場合は、下記を参照ください。

【希釈のイメージ】
例えば、農薬を水で100倍に薄めて希釈液をつくると、下記のようなイメージになります。

希釈倍率のイメージ

また、その他の倍数も含めて、農薬・水・希釈液の量の関係を整理すると、下記になります。

倍率・倍数 農薬 水 希釈液
2倍 500ml +500ml =1000ml
5倍 200ml +800ml =1000ml
10倍 100ml +900ml =1000ml
100倍 10ml +990ml =1000ml
1000倍 1ml +999ml =1000ml

希釈倍率・倍数は、農薬のラベルに記載されています。
字が小さいので行を間違えないよう注意しましょう。

【具体例】

だいず」に発生した「べと病」に「アミスター20フロアブル」を使う場合の希釈倍数は、2000倍になります。
これをラベルで調べると、下記のようになります。

 

【具体例】
希釈倍数2000倍で、希釈液を25L作りたい場合、農薬は12.5ml必要です。
これを早見表で調べると、下記のようになります。

早見表1-1

1-2. 必要な希釈液の量がわかる早見表|農薬の量が決まっている場合

下の図は、農薬の量がわかっていて、そこから作れる希釈液の量がわかる早見表です。

早見表

農薬・水・希釈液の関係を整理すると、下記になります。

倍率・倍数 農薬 水 希釈液
2倍 1L +1L =2L
5倍 1L +4L =5L
10倍 1L +9L =10L
100倍 1L +99L =100L
1000倍 1L +999L =1000L

【具体例】
農薬100ml2000倍に希釈した場合、200L作ることができます。
これを早見表で調べると、下記のようになります。

早見表

1-3. 粒剤(粉)の場合の注意点|1gを1mlと考える

粒剤の場合、1gを1mlと同じと考えて希釈します。

そうすれば、液剤と同じ考え方で作ることができます。

農薬(粉)・水・希釈液の関係を整理すると、下記になります。

倍率・倍数 農薬 水 希釈液
2倍 500g +500ml =1000ml
5倍 200g +800ml =1000ml
10倍 100g +900ml =1000ml
100倍 10g +990ml =1000ml
1000倍 1g +999ml =1000ml

なお、重さを計るときは、はかりを使います。

はかり

もし同じ農薬を何度も使う場合は、重さを量った後、それを計量スプーンで量ってメモしておきましょう。
そうすれば次回から計量スプーンだけで作ることができます。

2. 農薬を適正な希釈倍率・倍数と正しい用法で使うための3つのポイント

この章では、農薬を正しく使うための3つのポイントを説明します。

重要となるのが、次の3つです。

(1)作物名を特定する
(2)病害虫名を特定する
(3)注意書きを熟読する

(1)と(2)をおさえないと、正しい希釈倍率・倍数が求められません。
(3)を疎かにすると、すべてがムダになるどころか、薬害が発生する恐れさえあります。

この章を読むことで、農薬の正しい使い方・注意点がわかるようになります。

2-1. 作物をはっきり特定する

トマト

希釈倍率・倍数を見る際には、まず作物をはっきりと特定しましょう。

「何となくこれかな?」ではいけません。
なぜなら、農薬は登録されている作物にしか使ってはいけないからです。

「名前が似ている」「形が似ている」だけで勝手に判断してはいけません。

必ず一致するものを選びましょう。

ミニトマト

【参考】

参考に、誤認しやすい農作物の例をご紹介します。

・「いんげんまめ」≠「さやいんげん」
・「トマト」≠「ミニトマト」
・「レタス」≠「非結球レタス」

その他にも農林水産省省HPに記載されているものをご紹介します。
農林水産省HP:薬を知る。理解する。適正に使う。~農薬ラベル確認編~

【誤認しやすい農作物の具体例】

誤認しやすい農作物の具体例

誤認しやすい農作物の具体例|農水省HP

2-2. 病害虫をはっきり特定する

害虫

病害虫もはっきり特定しましょう。

農薬は、特定の病害虫に対して効くように作られています。
万能薬ではありません。

病害虫の特定を間違えば、ムダな散布になります。
それどころか薬害など様々なリスクが高まります。

もし特定しにくい場合は、種苗会社に病害虫をまとめているサイトがありますのでご紹介します。
タキイ種苗株式会社HP|野菜 病害虫・整理障害

2-3. ラベルの注意書きは必ず熟読する

ラベル

ラベルの注意書きは必ず熟読しましょう。

なぜなら、使用してはいけない条件などが細かく記載されているからです。

【注意事項の参考例】
・高温多湿条件下では使ってはいけない
・幼苗期には使ってはいけない
・根元を中心に散布する
など

あなたの作物が該当しないか、よく読んでおかないと大変なことになります。

注意書きにも必ず目を通しましょう。

【注意書きの具体例】
例えば「アミスター20フロアブル」の注意書きには次のようなことが書かれています。

・いちご、なす、トマトの施設栽培で施設内が高温多湿な場合は、薬害を防ぐため散布後十分な換気を行ってください。また、特に散布後高温が予想される場合には使用しないでください。
・非結球レタスに使用する場合、幼苗期に散布すると薬害が生じるので、幼苗期には使用しないでください。

2-4. 農薬の容量・用法で困ったら農林水産省に問い合わせてみる

農薬のことで困ったら電話で問い合わせてみましょう。

農林水産省では、「農薬指導班」という部署を設けて農薬の正しい使い方を指導しています。
また農薬の適正な指導を呼びかけるページも設けています。
参考にしてください。

【農林水産省問合せ先】
農林水産省 消費・安全局農産安全管理課
農薬対策室 農薬指導班
電話 : 03-3502-8111
農林水産省HP:農薬の適正な使用

3. 6つのステップでできる正しい農薬の希釈方法

この章では、正しい希釈倍率・倍数での希釈液の作り方の具体的な手順を説明します。

大きな流れは、次のとおりです。

STEP1. 作物名と病害虫を特定する
STEP2. 農薬を散布する面積を決める
STEP3. ラベルから希釈倍率・倍数を調べる
STEP4. ラベルから必要な希釈液の量を調べる
STEP5. 早見表で農薬・水・希釈液の量を計算する
STEP6. 計量器具・容器などで正確に測って混合する

では順を追って説明します。

STEP1. 作物名と病害虫名を特定する

病気

農薬をつかう作物の名称を正確に特定しましょう。
農作物の名称の特定の仕方の注意点については「2-1. 作物をはっきり特定する」を参照ください。

病害虫も正しく特定しましょう。
病害虫の特定の仕方については「2-2. 病害虫をはっきり特定する」を参照ください。

この2つを確実におさえることが、正しく農薬を使うための第一歩です。

STEP2. 農薬を散布する面積を決める

面積のイメージ

農薬を散布する面積を決めます。

ラベルに書かれている面積は「10a=1,000㎡」が基準になっていることが多いので、㎡単位で表しましょう。

参考に、㎡、反、a(アール)、ha(ヘクタール)、坪の関係は次のとおりです。

アール ヘクタール
100㎡ 0.1反 1a 0.01ha 30坪
1,000㎡ 1反 10a 0.1ha 300坪
10,000㎡ 10反 100a 1ha 3,000坪

STEP3. ラベルから希釈倍率・倍数を調べる

農薬のラベル

ラベルを見て、希釈倍率・倍数を調べます。

もしラベルが見当たらない場合は、下記のサイトを参照ください。
農林水産消費安全技術センターHP|農薬登録情報提供システム

【希釈倍数の具体例】
例えば、「だいず」に発生した「べと病」に「アミスター20フロアブル」を使う場合の希釈倍数は、2000倍になります。

STEP4. ラベルから必要な希釈液の量を調べる

ラベルを見て、面積に応じた希釈液の使用量を調べます。

使用液量と散布面積の関係から、実際に散布する希釈液の量は下記になります。

希釈液 ラベルに書かれている使用液量
100~300L/10a 150~500L/10a 800ml/10a
散布面積 100㎡ 10~30L 15~50L 80ml
500㎡ 50~150L 75~250L 400ml
1000㎡ 100~300L 150~500L 800ml
2000㎡ 200~600L 300~1000L 1600ml

もしラベルが見当たらない場合は、下記のサイトを参照ください。
農林水産消費安全技術センターHP|農薬登録情報提供システム

適用表

【使用液量の具体例】
例えば、「だいず」に発生した「べと病」に「アミスター20フロアブル」を使う場合、使用液量が「100~300L/10a」となっています。
つまり、「農地1,000㎡あたり100Lから300L」が適切な量ということです。

【注意】
作物が良く育っているからといって、勝手に増やしてはいけません。
なぜなら農地への残留度に影響を与えてしまうからです。

STEP5. 早見表で農薬・水・希釈液の量を計算する

希釈倍率・倍数と作りたい希釈液の量が決まったら、早見表で必要な農薬の量を調べます。

早見表は「1-1. 希釈液の量が決まっている場合の、必要な農薬の量の求め方|早見表の見方」を参照ください。

早見表

 

逆に、農薬と希釈倍率・倍数から、どのくらいの希釈液が作れるかの早見表もあります。

詳しくは「1-2. 農薬から作れる希釈液の量の求め方|早見表の見方」を参照ください。

早見表

 

STEP6. 計量器具・容器などで正確に測って混合する

計量カップ

農薬・水の量が決まったら、あとは混合するだけです。
正確に測って作成します。

なお、農薬はできるだけ正確に測る必要があります。
なぜなら何千倍となる場合もあるため、少しの誤差でも大きな差が出てしまうからです。

正確に作るためには目分量ではいけません。
計量器具・容器を使いましょう。

参考に、農薬を希釈する際にあると便利な器具は下記です。

用途
スポイト 1~5ml程度を計るのに使用
計量スプーン 2~20ml程度を計るのに使用
計量カップ 50~200ml程度を計るのに使用
はかり 粒剤の重さを量るのに使用

計量スプーンやカップはそれほど高いものではありません。
農薬だけで使うつもりで購入し、他の用途とわけましょう。

【重要】希釈液を作り過ぎた場合の対処方法

希釈液を作り過ぎた場合は、産業廃棄物処理業者に処分を依頼してください。
農薬は産業廃棄物です。
間違っても用水路に流したりしてはいけません。
産業廃棄物業者に処分を依頼してください。

もしお近くに業者が見つからない場合は、下記のサイトから検索してください。
全国産業資源循環連合会HP|正会員リスト

4. 超重要!農薬の用法・容量を間違えた場合の9つのデメリット

農薬

この章では、農薬の用法・容量を間違えた場合のデメリットを説明します。

農薬の用法・容量を間違えると、本来期待していた効果は得られません。
それどころか、薬害が出たり、出荷停止になったり、まわりの人に大変な迷惑をかけてしまいます。

何より、間違った使い方をすると農薬取締法の違反となるのです。

デメリットを十分理解した上で、正しく使いましょう。

デメリット1. 病気が止まらない

病気

間違った濃度で薄く作ってしまった場合、病気は治りにくくなります。
なぜなら農薬は適切な使い方をしてこそ、その効果が得られるように作られているからです。

自分の判断で調整する場合でも、適正な範囲内でおこなってください。

デメリット2. 病気に耐性ができて農薬が効かなくなる

薄い濃度で使っていると、その農薬に対して耐性ができてしまいます。
病気に対して効かなくなるのです。

正確にいうと、農薬に対して耐性のある菌が出現してしまいます。
そうなると、あとから適正な量を散布しても病気が治りにくくなります。

場合によっては、より高価な農薬を使わざるを得なくなります。

デメリット3. 害虫被害が続く|しかし繰り返し使える回数には制限あり

害虫

薄い濃度で使っていると、害虫も充分に防除できません。

しかし、害虫が残っているからと言って、何度も農薬を使うことはできません。
なぜなら、散布回数にも制限があるからです。

散布できずに手をこまねいているうちに、害虫が再びビッシリ増えるということもあり得ます。

デメリット4. 薬害が出る|ひどい場合は枯れる

希釈液が濃すぎたりすると薬害が生じます。
生育不良になったりもします。

場合によっては、枯れてしまうこともあります。

濃度だけではなく、散布条件にも制限がありますので注意しましょう。

例えば、希釈液を何倍も濃くして、そのかわり散布面積広くすれば同じと思われますが、それはNGです。
計算上は同じでも、作物への影響が違います。
残留濃度も増えるのです。
必ず、正しい用法・容量を守りましょう。

 

デメリット5. 作物が出荷停止になる

出荷停止

作物の出荷先では、残留農薬の抜き打ち検査をするところがあります。

検査の結果、残留農薬が基準値を超えると、場合によっては出荷停止になってしまいます。

出荷先から使用農薬の事前申請を求められたら、正確に申請しましょう。
(申請していない農薬を使うのは論外です。)

そして、散布履も必ずつけておきましょう。

なお、農薬によっては「収穫の○日前には散布を終えておく」などの制限もあります。

デメリット6. 周辺の作物に影響がでる|農薬飛散(ドリフト)に注意

ドリフト

農薬飛散(ドリフト)にも注意しましょう。

散布ノズルは霧状に出るものも多いため、風が吹くと遠くまで飛ばされます。
隣の畝に別の作物を植えていると、それを被る恐れがあります。

もし、ドリフトして被った作物がその農薬を使ってはいけないものだった場合、大変なことになります。

特に風の強い日は避けましょう。
また上昇気流の起こりやすい日中などもNGです。

また、ノズルの形状や強さなども調整しましょう。

デメリット7. 近隣の農家にまで迷惑がかかる

農薬飛散(ドリフト)は自分の農地を越えて、まわりの農家さんにも迷惑をかけてしまいます。

もし隣の農家さんが無農薬栽培に取り組んでおられるとしたら、大変な迷惑をかけてしまいます。
無農薬で出荷したつもりなのに、他所からドリフトした農薬で検査にひっかかったら賠償問題です。

細心の注意を払って散布しましょう。

デメリット8. 近隣住民にまで被害が出る

まわりがすべて農地とは限りません。
近隣に民家がある場合、住民にまで被害が出る恐れがあります。

農薬を使い方を誤ると、自分一人の問題では済まされないのです。

デメリット9. 作物を食された方に健康被害を与える

最も考えなければならないのは、その作物を食された方への健康被害です。

作物の病気が治らないとか、出荷停止になったとかは二の次です。

まず第一に、生産者としての社会的責任を肝に命じましょう。

【重要】農薬使用中に重大な事故が発生した場合の対応方法

農薬使用中に重大な事故が発生した場合は、下記にお問い合わせください。

日本中毒情報センター
大阪中毒110番(365日 24時間対応)
072-727-2499
つくば中毒110番(365日 9時~21時対応)
029-852-9999

なお、この窓口は急性中毒など、実際に事故が発生している場合に限定した窓口です。
一般的な質問などは受け付けていません。

5. スマホアプリ「農薬希釈くん」の使い方と注意点

農薬希釈くん

この章では、「農薬希釈くん」について説明します。

これは農薬の希釈を計算してくれるスマホアプリです。
iPhone、Androidどちらにも対応しています。

iPhoneの場合のダウンロードサイト|Appストア

Androidの場合のダウンロードサイト|Google Play

リンクが開かない場合は、「農薬希釈くん」で検索してみてください。

5-1. 必要な「農薬と希釈液」の量が知りたい|希釈倍数と散布面積から農薬・希釈液の量を算出する

アプリを起動すると、まず「希釈倍数」を求められます。

中央の「希釈倍数」をクリックします。

農薬希釈くん

希釈倍数を入力して「入力」をクリックします。

農薬希釈くん

 

続いて「散布面積」をクリックします。

農薬希釈くん

散布したい農地の面積を入力します。

農薬希釈くん

「10a当たりの散布量」をクリックします。

農薬希釈くん

その農薬で定められている、10a(1,000㎡)あたりの散布量を入力します。

農薬希釈くん

計算結果が表示されます。

農薬希釈くん

計算結果は次のとおりです。

【計算結果】

希釈倍数 : 2000倍
散布面積 : 3000㎡
10a当たり散布する量 : 200L

上記条件の場合の計算結果

必要となる農薬の量 : 300ml
できあがる希釈液の量 : 600L

5-2. 「農薬希釈くん」を使う際の注意点

「農薬希釈くん」は、農薬の量などを計算をするためのアプリです。

注意点は、農薬そのものの情報は入っていない、ということです。

そのため、下記の情報をあらかじめ準備する必要があります。

【準備する情報】

必ず決めておくべき情報
希釈倍率・倍数

次のうちいずれかを入力すれば他が計算できる情報
農地面積
単位面積当たりの散布量
農薬の量
希釈液の量

それぞれの値の求め方は、「1. 農薬の正しい希釈倍率・倍数での農薬・水・希釈液の量の求め方」を参照ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事では、次のことをご説明しました。

(1)農薬の正しい希釈倍率・倍数での作り方
(2)農薬を正しく作るために必要な基礎知識
(3)農薬の正しい作り方の流れを6つのステップで解説
(4)農薬の用法・容量を間違えた場合のデメリット
(5)スマホアプリ「農薬希釈くん」の使い方と注意点

農薬は農薬取締法で厳しく規制されています。
「知らなかった」「うっかり間違った」では済まされないことがたくさんあります。

ぜひこの記事を通じて、農薬の正しい使い方を確認して頂けたらと思います。

あなたの農地・農業に関するお困りごとの解決策の一助になれば幸いです。

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