ビニールハウス栽培|13のメリット・デメリットと収益順作物一覧表

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ビニールハウスでの栽培について次のような疑問をお持ちではありませんか。

・ビニールハウスがあれば、高収益な栽培ができると聞くけど本当かしら
・ビニールハウスで栽培がラクになると聞くけど、実際のところどうなのかしら

そこでこの記事ではビニールハウス栽培について次のことをご説明します。

(1)ビニールハウス栽培の基本的な特徴
(2)ビニールハウス栽培にはどんな方法があるか
(3)ビニールハウス栽培のメリット・デメリット
(4)ビニールハウスでよく栽培される野菜・果物・花き

この記事を読むことで、ビニールハウス栽培の具体的なイメージをつかめるようになります。

これからビニールハウス栽培を始めようとする際の参考にして頂けたら幸いです。

 

目次

1. ビニールハウス栽培とは|基本から栽培方式・管理まで

ビニールハウス栽培イメージ画像

この章では、ビニールハウス栽培の概要をご説明します。

ビニールハウス栽培とは、ビニールハウスを建てて日光や外気をコントロールし、作物に適した環境で栽培する方法です。
さらに、オプション装置を追加することで、季節をずらしたり、環境を全自動で制御することもできます。

この章を読むことで、ビニールハウス栽培についての基本的な内容が理解できるようになります。

1-1. ビニールハウス栽培の基本的な特徴

ビニールハウスの基本的な特徴は次の2つです。

【ビニールハウスの基本的な特徴】
(1)日光は通すが雨は通さない
(2)外気をある程度遮断できる
(3)オプション装置を追加できる

様々なオプション装置を追加することで次のような特徴もでてきます。

【ビニールハウスにオプションを追加したときの特徴】
・ビニールの種類を変えたり遮光カーテンをつけることで、日射量を調整できる
・潅水装置によって、水分量を調整できる
・換気扇や巻上装置によって、温度・湿度を調整できる
・暖房機器によって、冬でも温度を高くできる
・センサー等と連動して、これらを自動制御できる

1-2. ビニールハウス栽培の方法・方式|「高設ベッド」「ポッド」「地植え」を選べる

ビニールハウス栽培の方法・方式には、「高設ベッド」「ポッド」「地植え」があります。

高設ベッド

高設ベッド

ハウス内に高設ベッドを設置し、そこで栽培します。

病気について、地面から切り離されるので、下からの病原菌の侵入を減らすことができます。
温度について、地面からの熱が伝わりにくいので、ハウス内の気温を調整することで栽培温度を調整できます。
台風や大雨で地面が水に浸かっても、高設ベッドだと助かる可能性が高いです。

水は灌水装置で完全にコントロールします。
管理できる要素が多いので、環境がかなり整えられます。

したがって、高収益栽培に向いています。

一方で、高設ベッドの設置には、さらにコストがかかります。

ポッド

ボッド栽培

ポッドで栽培する方法です。

病気について、地面から切り離されるので、下からの病原菌の侵入を減らすことができます。
温度について、地面からの熱が伝わりにくいので、ハウス内の気温を調整することで栽培温度を調整できます。

雑草もかなり少なくなります。

ポッドごと移動させることができるので、季節によってポッドをハウスから出したり入れたりできます。

地面から水分を得ることができないので、灌水が必須です。

またポッドを敷き詰めるにも限界があるので、栽培面積はかなり少なくなります。

地植え

地植え

オーソドックスなのは、地面に直接植える方法です。
水は灌水装置から散水しますが、地中の水分からも摂ることができます。

地面の温度は露地栽培の時と近くなります。

1-3. ビニールハウス栽培は、水や電気の確保も必要

ビニールハウスを建てると、水や電気の確保も必要です。

水の確保(池・用水路、井戸、水道水、雨水タンク)

ビニールハウスに灌水装置をつける場合、水を確保する必要があります。

次のようにいくつか方法があります。

方法 内容
池や用水路から引く ポンプで引くなら燃料か電気が必要
水利組合に確認必要
田植えの季節は周りとの調整が必要
井戸を掘る 掘るのにコストがかかる
水が必ず出るとは限らない
水道水 事前に水道局に確認必要
使った分だけ「下水道」の料金がかかる
雨水を貯める 貯水タンク等の設備が必要
十分な水が確保できるかわからない

電気の確保(電気を買う、発電機、太陽光発電)

換気扇、灌水装置を使用するには電気が必要です。

次のようにいくつか方法があります。

方法 内容
電気を買う コンスタントにつかうなら電力会社に相談
(農地まで電線を引っ張ってくれる)
ただし工事費は要確認
発電機 たまに使うだけであれば発電機で十分
太陽光発電 ソーラーシェアリング等で太陽光発電を設置
(「余剰買取」にしている場合)

 

2. ビニールハウス栽培の6つのメリット

ビニールハウス栽培には、次のような6つのメリットがあります。

【ビニールハウス栽培の6つのメリット】
(1)天候の変動による影響を減らすことができ、栽培の難しい作物でも歩留まりが良くなる
(2)栽培季節をずらすことで、高値を狙って出荷できる
(3)農薬を減らせることで、安全性を高めかつ薬剤コストを減らすことができる
(4)雑草が少なくなることで、草刈りの手間を減らすことができる
(5)雨でも関係なく作業できるので栽培計画がたてやすい
(6)栽培環境を全自動で制御することができ、遠隔操作もできる

重要なものから順に、一つずつ詳しく解説していきます。

2-1. 天候の変動による影響を減らすことができ、栽培の難しい作物でも歩留まりが良くなる

気候の変動

ビニールハウス栽培は、栽培の難しい作物でも歩留まりが良くなります。

露地栽培であれば、日照りや長雨が続けば水分量が大きく変動します。
日差しが必要以上に強くとも、そのまま作物に降り注ぎます。

一方、ビニールハウス栽培であれば、「温度」「日射量」「水分量」がある程度調整できます。

日差しが強すぎれば遮光カーテンで調整できます。
温度・湿度も換気扇や巻き上げ機である程度調整できます。

栽培環境をある程度コントロールできることで、栽培が難しい作物でも歩留まりを改善できるのです。

沖縄は台風が多いにもかかわらず、実はビニールハウスも多い

沖縄のビニールハウス

沖縄は台風が多いのでビニールハウスには向かないと思いがちですが、実はビニールハウスは多いのです。

確かに頻繁にやってくる台風でビニールハウスが倒壊するリスクはあります。
しかしそれ以上に、台風による作物への被害の方が深刻です。
つまりビニールハウスが台風に耐えられる設計であれば、台風から作物を守ってくれるのです。

露地栽培だと台風がくるたびに甚大な被害をもたらします。
それがビニールハウスによって、沖縄でも安定した栽培が可能となるのです。

2-2. 栽培季節をずらすことで、高値を狙って出荷できる

高値

ビニールハウス栽培は、環境をコントロールして季節をずらして出荷できるので、高値での買取りが期待できます。

露地栽培であれば、付近一帯は同じ環境なので収穫時期も集中します。
豊作になればそれだけ市場も飽和になり、買取価格は下落します。
いわゆる豊作貧乏という現象です。

一方、ビニールハウス栽培であれば、露地栽培と異なる環境にできるので、出荷時期をずらすことができます。

これにより市場価格が高くなるのを見計らって出荷できます。
また、不作の年でも露地栽培よりは収量を確保できます。

これにより収益が安定しやすくなります。

2-3. 農薬を減らせることで、安全性を高めかつ薬剤コストを減らすことができる

農薬散布

ビニールハウス栽培は、農薬を減らすことができ、安全性を高めかつ薬剤コストを下げることができます。

ビニールハウスは外気をある程度遮断できるので、病害虫や病原菌の侵入を減らすことができます。
そうすると虫の被害が減り、病気にもなりにくくなります。

それ故、農薬の量を減らすことができます。

これにより作物の安全性が高まります。
薬剤のコストも減らすことができます。

2-4. 雑草が少なくなることで、草刈りの手間を減らすことができる

草刈り

ビニールハウス内は雑草が少ないので、草刈りの手間を減らすことができます。

ビニールハウスは外気をある程度遮断するので、雑草の種が入りにくくなります。
そうすると雑草も生えにくくなります。

農家にとって草刈りに費やす時間は相当なものです。
それでいて草刈りは何も生み出さないムダな作業です。

これを減らせることは、目に見えない大きなプラスになります。

2-5. 雨でも関係なく作業できるので栽培計画がたてやすい

天候

ビニールハウスの中は雨でも関係なく作業できるので、栽培計画がたてやすくなります。

露地栽培でも多少の雨なら作業できないことはありません。
しかし、強い雨だと体力的にも精神的にも辛くなります。
健康にも良くありません。

一方、ビニールハウスの中は雨の影響がないので、予定通り作業できます。

天候によって突然休みになったり、その分が晴れた日にしわ寄せになったりしません。
梅雨の季節でもコンスタントに作業できます。

栽培計画をたてたら、その通りに進めることができるのです。

2-6. 栽培環境を全自動で制御することができ、遠隔操作もできる

ビニールハウスのオプションを充実させれば、栽培環境を全自動で制御することができ、遠隔操作もできます。

換気装置・灌水装置をセンサーと連動させることで栽培環境を全自動で制御することができます。
また遠隔から操作することも可能です。

これにより次のような具体的なメリットが生まれます。

・巻き上げ機がたくさんある場合、自動操作することで時間節約になる
・換気や灌水の忘れがなくなり、栽培失敗のリスクが軽減できる
・正確な気温・湿度をもとに換気ができる
・現地に行かなくても操作でき、移動コストが削減できる

ただし、不測の事態というのは起こり得ます。

自動制御に頼りきることなく、定期的な見回りは怠らないようにしましょう。

3. ビニールハウス栽培の7つのデメリット

ビニールハウス栽培には、次のような7つのデメリットがあります。

【ビニールハウス栽培の7つのデメリット】
(1)初期費用を回収するために、収益性を優先した作物を選ばなければならない
(2)被災した場合、復旧に時間がかかる
(3)維持・メンテナンスにお金がかかる
(4)作物変更しにくく、連作障害になりやすい
(5)トラクターが入れないと、大規模な土地改良ができない
(6)栽培面積が減り、レイアウトが制限される
(7)管理を怠ると露地栽培よりダメージが大きくなる

重要なものから順に、一つずつ詳しく解説していきます。

3-1. 初期費用を回収するために、収益性を優先した作物を選ばなければならない

ハイリターン

ビニールハウスを建てるには、多額の初期費用がかかります。
栽培する作物を選ぶ際も、初期費用を回収することを真っ先に考えなければなりません。

個人的にいつかは育ててみたいと思っている作物があったとしても、収益性が低ければ後回しにせざるを得ません。
収益性が最優先です。

そうなると必然的に難易度が高い作物を選ぶことになります。

そういったリスクを抱えながら、初期費用を回収していかなければなりません。

もし、簡単で高収益な作物が登場したらどうでしょう。
あまり知られていない間は儲かるかもしれません。
しかし広まるにつれ、みんな栽培を始めて大量にでまわることになります。
結局、市場が飽和し、単価が安くなっていきます。
高収益な作物は、やはり簡単には真似できないものだと考えておいた方がよいでしょう。

 

3-2. 被災した場合、復旧に時間がかかる

強風イメージ画像

ビニールハウスが台風や積雪等で破損した場合、復旧に時間がかかります。

ビニールが破れただけであれば、ビニール交換の経験者がいればなんとかなります。

しかしパイプも破損している場合、パイプの代替品がすぐに手に入るとは限りません。
台風での被害の場合、地域一帯が同様の被害にあっている可能性があるからです。

ビニールハウスが前提の作物の場合、復旧できるまで農業が再開できません。

時期によってはそのシーズンがフイになるかもしれません。

露地栽培であれば、被災したときの作物はダメになったとしても、環境が戻れば再開できます。

そう考えると、ハウス栽培と露地栽培をバランスよく組み合わせるのもよいかもしれません。

3-3. 維持・メンテナンスにお金がかかる

維持管理

ビニールハウスは維持・メンテナンスにもお金がかかります。

まず、ビニールは張り替えることが前提の部材です。
早くて毎年、長くても数年に1度は張り替える必要があります。
ビニールだけで、ハウス総額の10~15%ぐらいのコストがかかっています。
張替え作業を業者に頼むのであれば、その分のコストもかかります。

金具が錆びることもあります。
換気扇や巻き上げ機が故障することもあります。
遮光カーテンなども傷みます。
すべて修理・交換が必要です。

さすがにパイプそのものが錆びると、容易には交換はできません。
錆止め等のメンテナンスを怠らないことです。
あるいはパイプが雨ざらしになる部分を極力なくすようにしましょう。

3-4. 作物変更しにくく、連作障害になりやすい

ビニールハウス栽培は、作物変更しにくく、連作障害になりやすくなります。

先に説明したようにビニールハウス栽培では、初期費用の回収が必要なので高収益な作物を優先して栽培します。
そのため作物の選択肢が少なくなり、作物変更しにくいのです。

また連作障害についても、露地栽培であればその土地をしばらく休めておくことで対処できます。
地力が戻ってきてから栽培を再開すればよいのです。

しかしビニールハウスを建てたからには、そんな余裕はありません。
高収益作物を作り続けて、初期費用を回収しなければならないのです。

そうすると連作障害のリスクが高くなります。

連作障害とは
連作障害とは、同じ場所で同じ作物を作り続けることで作物が育ちにくくなることをいいます。
特定の作物を育てると、それにダメージを与える病原菌や病害虫が増えてきます。
そして同じ作物をつくり続けると、同じ病原菌や病害虫がさらに増えていきます。
これが連作障害の原因です。
また土壌の中にある特定の養分が過剰になったり不足したりするのも、連作障害の原因の一つです。

連作障害に打ち勝つ農法について知りたい方はこちら

 

3-5. トラクターが入れないと、大規模な土地改良ができない

トラクター

ビニールハウスの扉が狭かったり屋根が低かったりすると、トラクターなどの大型農機が入れません。
そうすると大規模な土地改良などができなくなります。

耕すのも手作業になります。

とはいえ、扉を両開きにして大きくしたり連棟のすべての妻面に扉をつけると、コストアップにつながります。

建てる際にはこういったことも考えておきましょう。

3-6. 栽培面積が減り、レイアウトが制限される

直径 31.8mmのタフパイプ

ビニールハウスをたてると、栽培できる面積が減り、レイアウトも制限されます。

まずパイプを地面に挿している部分は栽培できまん。
さらにビニールハウスの周囲1mは通路として使うので栽培できません。

単棟が並んでいる場合、棟と棟の間は雪がおちる部分ですので空けておく必要があります。

また、間口(ハウスの横幅)に対して畝の間隔がちょうどいいとは限りません。
間口によって畝の数が制限されることもあります。

このように、ビニールハウス栽培は露地栽培に比べて栽培面積が減ります。
自由度も落ちることになります。

3-7. 管理を怠ると露地栽培よりダメージが大きくなる

ハウス内の温度

ビニールハウス栽培は、管理を怠ると露地栽培よりダメージが大きくなります。

例えば猛暑の中、換気扇や巻き上げ機での換気を忘れると、相当なダメージとなります。

お昼間だけではありません。
夕方、換気したまま忘れて帰ってしまうと、朝には大変なことになっています。

確かに、露地栽培でも天候によるダメージはあります。
しかし、ビニールハウスは管理を怠ると、露地栽培ではあり得ないような過酷な環境を作り出してしまいます。

うっかりミスでは済まされません。
換気には特に注意しましょう。

ビニールハウスであるが故のリスクです。

4. ビニールハウスでよく栽培される32種の作物とその収益性

この章では、ビニールハウスで栽培される主な作物をご紹介します。

データは農林水産省の次の統計情報から引用しています。
農業経営統計調査 品目別経営統計(平成19年)
※なお、この調査は平成19年を最後に行われていません。

データの各項目の内容は次の通りです。

項目 内容
①粗収益 1反(=10a)あたりの農作物の販売収入
②経営費 1反(=10a)あたりの「①粗収益」をあげるために費やした材料・資材等
③農業所得 「①粗収益」 - 「②経営費」

あなたがビニールハウスを建てたときにどのような作物を育てたらよいかの参考にしてください。

4-1. ビニールハウスでよく栽培される10種の野菜とその収益性

一般に露地栽培で可能な作物はビニールハウスで栽培することは可能です。
ただ初期費用回収の観点から、ある程度収益性の高い作物がよく栽培されています。

果菜類

( 単位 : 円/反 )

品目 ①粗収益 ②経営費 ③農業所得
ミニトマト ミニトマト 4,071,000 2,043,000 2,028,000
なす なす 3,514,000 1,820,000 1,694,000
ししとう ししとう 3,759,000 2,296,000 1,463,000
きゅうり きゅうり 2,430,000 1,086,000 1,344,000
大玉トマト 大玉トマト 2,595,000 1,369,000 1,226,000
ピーマン ピーマン 2,874,000 1,733,000 1,141,000

果実的野菜

( 単位 : 円/反 )

品目 ①粗収益 ②経営費 ③農業所得
いちご いちご 3,596,000 1,698,000 1,898,000
メロン メロン 1,252,000 682,000 570,000
すいか すいか 747,000 373,000 374,000

葉茎菜類

( 単位 : 円/反 )

品目 ①粗収益 ②経営費 ③農業所得
青ネギ 青ネギ 863,000 521,000 342,000

4-2. 【参考】農地コンシェルジュが栽培するリーフレタスの収益性

参考に、私たち農地コンシェルジュが栽培するリーフレタスをご紹介します。

( 単位 : 円/反 )

品目 ①粗収益 ②経営費 ③農業所得
リーフレタス リーフレタス 4,000,000 600,000 3,400,000

(※なお、②にはビニールハウス及び高設ベッドの減価償却費は含まれていません。)

詳しい情報は次の記事を参照ください。

4-3. ビニールハウスでよく栽培される5種類の花きとその収益性

( 単位 : 円/反 )

品目 ①粗収益 ②経営費 ③農業所得
ばら ばら
(切り花)
5,748,000 3,806,000 1,942,000
カーネーション カーネーション
(切り花)
4,709,000 3,338,000 1,371,000
シクラメン シクラメン
(鉢物)
5,034,000 3,996,000 1,038,000
きく きく
(切り花)
2,029,000 1,288,000 741,000
ゆり ゆり
(切り花)
2,909,000 2,221,000 688,000

4-4. 一般的な果物17種とその収益性

果物についてはビニールハウスのみでの統計調査は行われていません。
したがって、下記データは露地栽培、ハウス栽培あわせての統計データとなります。

一般に果樹は広い農地で栽培されているため、単位面積当たりの所得は少なくなる傾向になります。

( 単位 : 円/反 )

品目 ①粗収益 ②経営費 ③農業所得
さくらんぼ おうとう
(さくらんぼ)
787,000 424,000 363,000
キウイフルーツ キウイフルーツ 547,000 192,000 355,000
ぶどう ぶどう 681,000 339,000 342,000
桃 もも 566,000 280,000 286,000
梨 なし
(日本なし)
594,000 325,000 269,000
すもも すもも 464,000 237,000 227,000
びわ びわ 436,000 220,000 216,000
りんご りんご 413,000 233,000 180,000
柿 かき 378,000 198,000 180,000
みかん みかん 420,000 281,000 139,000
夏みかん 夏みかん 305,000 169,000 136,000
梅 うめ 331,000 199,000 132,000
ネーブルオレンジ ネーブルオレンジ 354,000 226,000 128,000
はっさく はっさく 360,000 233,000 127,000
パイナップル パイナップル 214,000 128,000 86,000
くり くり 112,000 48,000 64,000
いよかん いよかん 195,000 145,000 50,000

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事ではビニールハウス栽培について、次のことをご説明しました。

(1)ビニールハウス栽培の基本的な特徴
(2)ビニールハウス栽培にはどんな栽培方法・方式があるか
(3)ビニールハウス栽培のメリット・デメリット
(4)ビニールハウスでよく栽培される野菜・果物・花き

ビニールハウス栽培の具体的なイメージをつかめましたでしょうか。
またどのような作物を育てようか検討材料は得られましたでしょうか。

一般に農業は思うようにいかないことが多いです。

それでもビニールハウスを導入することで、あなたの理想とする農業の形に一歩で近づけるかもしれません。

この記事がこれからビニールハウス栽培を始めようとする方への、何らかのお力添えになれば幸いです。

ビニールハウスの価格について知りたい方におすすめの記事はこちら。

ビニールハウスの耐用年数について知りたい方におすすめの記事はこちら。

ビニールハウスの耐風性、耐雪性について知りたい方におすすめの記事はこちら。

ビニールハウスのサイズの決め方について知りたい方におすすめの記事はこちら。

ビニールハウスで年8.6回転の連作を実現する砂栽培という新しい農業のカタチを知りたい方におすすめの記事はこちら。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。