あなたも、最近よく耳にする「竹の花」が気になっていませんか?
「竹の花」が咲くと怖いことが起きる…という噂もSNSでは話題になっています。
そもそも「竹」に花が咲くというイメージはありませんよね。
それもそのはず!
竹林の整備に携わっている『農地コンシェルジュ』編集部の者でもなかなか見ることができない、とても珍しいものなのです。
そこで、この記事ではその神秘的な「竹の花」について主に3つのことを紹介していきます。
・「竹の花」の不吉な噂や都市伝説とその理由
・「竹の花」を画像付きで解説 実は竹は○○科の植物!
・「竹の花」が咲くとどうなる?
最後まで読めば、何かの話題になった時にお知り合いに解説できるようになります。
ぜひ、お付き合いください。
目次
1. 「竹の花」は大地震や不吉の象徴なのか?|「竹の花」にまつわる都市伝説や噂の数々
「竹の花」についてネットやSNSでは様々な都市伝説や噂が飛び交っています。
この章では、そういった情報をできる範囲で集めてみました。
また、なぜ「不吉」とされるのかについてもまとめてみました。
1-1. 「竹の花」が咲くとどうなる?よくある5つの言い伝えやウワサ
「竹の花」が咲いたときに起こったとされる出来事として色々書かれてありました。
おおよそまとめると次のようなことがあったとされています。
(1)地震(災害)が起きた
(2)日本各地で竹林が一斉に枯れた
(3)竹の実を食べる野ネズミが大量発生し、食べ尽くすと人家に降りてきて被害をもたらした
(4)竹の根が枯れて地盤が崩れた
(5)その地域や集落、家族で不幸な出来事が起こった
しかし、客観的なデータがなく、主観による安易な結びつけが多いようです。。
1-2. どうして「竹の花」が咲くと「不吉」といわれるの?3つの理由
なぜ「竹の花」が咲くと「不吉」といわれるのでしょうか。
その理由を3つにまとめてみました。
理由(1)竹の特性やイメージに起因する
竹の特徴は、グングンと伸びる成長の早さと繁殖力です。
常緑で倒れにくく真っ直ぐに伸びます。
生命力を象徴する「おめでたいもの」とされているので正月の門松にも使われています。
このように、竹は縁起の良いものというイメージがあるのではないでしょうか。
そんな強い生命力の象徴である竹林が、「竹の花」を咲かせたあと一斉に枯れていくのです。
イメージとのギャップに何か不気味な印象を受けますよね。
「竹が天変地異を察知して、子孫を残そうと花を咲かせている」と考えてもおかしくありません。
理由(2)竹の花が咲く周期が120年と長く珍しいため
竹の花が咲く周期は、120年〜60年と言われているため、同じ竹林で前回の「竹の花」を見た人はあまりいないようです。
昔の人が皆既日食を恐れたように、自分がよく知らないことは不気味に感じるものです。
理由(3)言い伝えには「尾ひれ」がつきもの
竹の花が咲く周期は長いため、言い伝えとして語り継がれることになります。
その時に自分の身の回りに起きた不幸事が、どんどん結び付けられていきます。
そして、人間は吉事より凶事の方が、心に刻まれやすいそうです。
「竹の花が咲く」=「不吉」あるいは「凶事の前触れ」と語り継がれても仕方ありません。
もし今、世界恐慌や戦争勃発寸前の緊迫状態にあったとしたら・・・
きっと「竹の花」とからめて、世紀末的な騒ぎ方をされていたかもしれません。
2. 「竹の花」とは?|画像でわかる竹の花の特徴
竹が花を咲かせるなんて、そんなイメージなんてありませんよね。
この章では「竹」や「竹の花」の具体的な生態をご紹介します。
※ただし、まだまだ生態が解明されていないところが多いことをご了承ください。
2-1. 「竹の花」はどんなふうに咲く?特徴を画像で解説!
まずは、農地コンシェルジュが撮影した「竹の花」の画像をご覧ください。
あれ…?思っていたのと違う!?
画像でわかるように、竹の花はあまり「花」っぽくないですよね。
でも、どこかで見たことがありませんか?
お米の稲穂のような…
そうなのです。
実は、竹はイネ科の一種です。
つまりお米と同じ種類なのです。
2-2. 「竹の花」が咲くと竹林全体が枯れていくって本当ですか?
竹は地面より上では1本1本独立して見えますが、地下では茎で繋がっています。
つまり付近一帯の竹林が一つの生命体なのです。
枯れるとなれば地下茎で繋がった竹林全体が枯れていきます。
また、1960年代には日本各地で竹林が枯れていったそうです。
さすがにそれらの竹が地下ですべて繋がっていたとはいい難いでしょう。
竹の内部に一定の周期性があって、みんな揃ってカウントダウンしたのでしょうか。
それとも、竹にとってダメージの大きな環境の変化があったのでしょうか。
ちなみにこのとき日本全体の1/3もの竹林が枯れ、竹不足になったと言われています。
2-3. 枯れる周期は120年?60年? 木の樹齢なら年輪でわかるのに・・・
竹は周期的に花を咲かせ、枯れ、そして生まれ変わるといわれています。
その周期は120年とも60年ともいわれています。
ただ、その周期も正確なデータに裏付けられている訳ではないようです。
例えば、真竹(マダケ)という種類の竹林が1960年代に全国的な規模で枯れました。
そのもう一つ前のサイクルで枯れたのが120年前との記録があったので「周期は120年」とされました。
孟宗竹(モウソウチク)という種類の竹は、67年前に枯れた記録が2例あるので「周期は67年」とされています。
ただ、たった2例あるだけでそう決めてしまっていいのか、意見のわかれるところです。
他にも竹にはいくつか種類がありますが、残念ながらそういったデータはないようです。
周期が長いだけに、一人の研究者が同じ竹を追い続けてデータ化するには無理があるようですね。
これが木であれば樹齢何百年であっても、年輪をみればおおよそ正確に測ることができます。
一方、竹はまだまだ解明されていないところが多いです。
何年生きているかは周りの記録に頼るしかないようです。
参考に、両者の断面図を並べてみます。
まったく違うのがわかりますね。
では、竹の年齢を知る方法はないのでしょうか。
実は、そのヒントは皆さんのお手元にあります。
近頃は多くの方がデジカメやスマホを持ち歩いて、日々たくさん写真を撮られています。
120年後に「竹の花」が咲いたときには、皆さんが撮られた写真が貴重なデータとなることでしょう。
3. 「竹の花」が咲いたあと本当に一斉に枯れていくのか?!|追跡調査していきます
ボランティアで参加していた竹林整備活動で、偶然にも遭遇した「竹の花」。
これも何かの縁と思い、追跡調査をしていきます。
3-1. 竹林の整備活動にボランティアで参加。最初はよくある日常だった・・・
いつものように現地に集合しました。
整備活動の始まりです。
子供たちもタケノコ狩りに意気揚々としています。
3-2. しかしベテラン会員が「今年はタケノコがまれにみる不作」と疑問を感じていた・・・
いつもならこの時期になればタケノコが至る所に出ているはず。
しかし、今年はまれにみる不作のようです。
3-3. 竹林全体を見渡すと枯れている竹が多い。何か異変が起きているのか?
竹林全体を見渡すと、どうも枯れている竹が多い気がします。
長年竹林を管理されている人も、何か異変を感じているようです。
3-4. そして「竹の花」を発見!一大事と知る
そしてメンバーの一人が「竹の花」を発見しました。
すぐさまみんなに報告。
「竹の花」の実物を誰も見たことがなかったので、みんな半信半疑でした。
しかし、その場でスマホで調べていくうち、これは一大事ということがわかってきました。
3-5. さすがに誰も対処方法を知らない。見守るしか術はないのか・・・
一本まるごと「竹の花」を咲かせているものもありました。
「竹の花」が咲いたことに対して、我々もどう対処したらよいかはわかりません。
これが竹林の寿命なのだとしたら、見守るしか術はないのでしょうか。
引き続き経過を報告します。
なおここは管理地ですので、入山には許可証が必要です。
無断立ち入り禁止ですのでご注意ください。
取材希望の方は、『農地コンシェルジュ』までご連絡ください。
4. 「竹の花」は新しい「令和」の時代への生まれ変わりの象徴かもしれません
確かに、「竹の花」が咲くことは、珍しい出来事です。
日常生活で出会うのは「偶然」でしかないでしょう。
しかし、長い目で見れば「必然」です。
竹が生きている限り必ず起こることなのです。
要はそれをどうとらえるかだと思います。
私達は、このタイミングが令和元年に巡ってきたことが、重要ではないかと考えています。
新しい時代を象徴する出来事かもしれません。
私達はこのあと、竹林が本当に一斉に枯れていくのか、
そしてどう生まれ変わっていくのか、
引き続き調査してご報告していきます。
楽しみにしていてくださいね。
◆ 経過報告その1 ◆
竹の花が咲いた後の経過報告です。
この季節、特に強風など吹いていません。
自然な状態でこのような現象が起こっています。
竹林の内部で一体何が起こっているのでしょうか。
引き続き調査してご報告していきます。
◆ 経過報告その2 ◆
竹の花が咲いた後の経過報告(その2)です。
竹の花の影響かどうかはわかりませんが、様々な現象が発見されますね。
引き続き調査してご報告していきます。